インターネット固定回線のアナログ回線って何?
ADSLやISDNは何が違うの?
サービス終了したらどうなるの?
このブログでは、インターネットの固定回線として使われるアナログ回線やISDN回線の仕組みとサービス終了による今後の対応について、解説していきます。
自宅にインターネットの固定回線を引いている場合、多くの方が「光回線」を利用されれていますが、光回線以外にもインターネット固定回線があるのをご存知でしょか。
それは電話回線を使ったインターネットの固定回線サービスです。
NTTが電話回線として全国に整備したアナログ回線を活用し、インターネットの固定回線として利用したサービスです。
このブログでは、アナログ回線を使ったインターネットの固定回線サービスや、サービス乗り換えに伴う注意点について、お伝えしていきます。
電話回線には種類が2つある
電話回線には、「アナログ回線」「ISDN回線」の2つの種類があります。
電話回線の2つの種類
アナログ回線
アナログ回線1契約に対し、1つの電話番号を持つ
複数台の電話を同時に使うことができない
ISDN回線
ISDN回線1契約に対し、最大5つまで電話番号を持つことが可能
2台の電話で同時通話が可能
アナログ回線が一般的な電話回線、ISDN回線は電話とFAXなど2つの電話番号をもつ方が利用されるサービスです。
インターネットの固定回線として、どちらも使われています。
ADSLとは
アナログ回線を使ったインターネットの固定回線が「ADSL」です。
電話回線をスプリッタと呼ばれる機器によって、電話回線、インターネットの固定回線に分け、ADSLモデムと呼ばれるルーターを接続してインターネットの固定回線として使用します。
ADSLの主要なサービスが、NTTが提供する「フレッツ・ADSL」、ソフトバンクが提供する「Yahoo!BB ADSL」です。
どちらも既に新規のサービス申し込みを終了しています。
加えてNTTの「フレッツ・ADSL」は、2023年1月31日(火)にサービス提供の終了を発表しています。
ADSLサービスのまとめ
フレッツ・ADSL
新規申し込みは2016年6月30日に終了
サービス提供は2023年1月31日に終了
Yahoo!BB ADSL
新規申し込みは2019年2月28日に終了
サービス提供の終了は公表なし
NTTでは、フレッツ・ADSLのサービス終了にともない、フレッツ・ADSLの契約者は工事費や初期設定費が割引される乗り換えキャンペーンを実施しています。
ISDNとは
ISDN回線を使ったインターネット固定回線がISDNです。
ISDNの特徴は、アナログ回線と違い、全てがデジタル化された通信になります。
ISDNを使ったインターネットの固定回線サービスは、NTTが提供する「フレッツ・ISDN」です。
フレッツ・ADSLと同様、新規申し込みは終了しています。
・フレッツ・ISDN
新規申し込みは2018年11月30日に終了
サービス提供の終了は公表なし
NTTでは、フレッツ・ADSLと同様に、フレッツ・ISDNの契約者は工事費や初期設定費が割引される乗り換えキャンペーンを実施しています。
サービス終了にともなう光回線への乗り換え
フレッツ・ISDNのサービス終了は、まだ正式には公表されていませんが、2020年代にはサービスが終了するのではないかと各メディアでは報じられています。
ADSL、ISDNの利用者は、光回線を使ったインターネット固定回線へ乗り換えが必要になります。
中でも注意する必要があるのが、ISDN回線を利用中の方です。ISDN回線を使ったデジタル通信は一部、光回線へ移行することができない場合があります。
Dチャンパケットなどと呼ばれ、警備会社などとの通信に使われている場合が多いです。
早めに光回線の申し込みを検討し、余裕を持った対応が必要になります。