この記事では、バックアップに最適な外付けHDDの選び方について解説します。
バックアップの目的や必要性は?バックアップの種類や方法について解説
せっかくパソコンのバックアップをしようと思っても、バックアップデータを保存する外付けHDDの多さにうんざりしていませんか?
- どうやって選べばいいのかわからない
- RAID1、NASなど、聞いたことがあるけど良く分からない言葉が多い
パソコンのバックアップを取ろうと外付けHDDを用意した人は、こうした悩みを抱えることが多いです。
実はバックアップに必要な外付けHDDは、ポイントを押さえれば難しいことなんてありません。
選び方のポイント
- パソコン1台なら1TBの外付けHDD
- パソコン2台以上なら2TBのNAS
もし保存容量に悩むなら、パソコン台数や実際に運用して後から追加すれば問題なし。
この記事では、分かりにくい言葉を整理しつつ、外付けHDDの選び方について解説をしていきます。
- 外付けHDDを選ぶポイント
- 外付けHDDおすすめ10選
【windows 10】バックアップに最適な外付けHDDの選び方
バックアップに必要な外付けHDDの選び方について、基準となるポイントを解説します。
外付けHDDを選ぶポイント
- 保存容量
- NAS
- ミラーリング
- メーカー
これら4つのポイントについて整理しておけば、外付けHDD選びの迷いはなくなります!
外付けHDDの保存容量で選ぶ
外付けHDDを選ぶポイントの1つ目は保存容量です。
外付けHDDなら、500GB〜5TBが一般的な外付けHDDの容量。
外付けHDDの保存容量を決めるなら、パソコン1台当たりの保存容量から逆算する必要があります。
パソコン1台あたり、ノートパソコン250GB、デスクトップパソコン500GBを基準にして保存容量を決めれば問題なし。
実際にはこれらよりも、パソコン自体の保存容量が少ない方が一般的です。
もちろん途中で保存容量を増やすことも可能。
最低限の保存容量から始めて、導入してから徐々に増やしていけば最適な保存容量にたどりつくはずです。
外付けHDDの機能で選ぶ(ファイル共有のNAS)
外付けHDDを選ぶポイントの2つ目が、ファイル共有のできるNAS機能です。
パソコンが1台なら、パソコンと外付けHDDを直接繋げば十分。
でも複数台のパソコンがあるなら、ファイル共有ができるNAS(ファイルサーバー)が便利です。
NASとは、Network Attached Storage(ネットワーク アタッチド ストレージ)。
直訳すれば、ネットワークに接続されるストレージ。
パソコンに直接接続する外付けハードディスクとは違い、ネットワーク上への設置ができるようになります。
つまり複数台のパソコンから、NASを共用しての保存が可能。
パソコンが複数あるなら、NASを選ばない理由がありません。
外付けHDDの機能で選ぶ(ミラーリングで二重バックアップ)
外付けHDDを選ぶポイントの3つ目が、二重バックアップのできるミラーリング機能です。
ミラーリングとは、外付けHDD内に2つバックアップデータを保存する方法。
二重保存のため、どちらかのデータが破損しても問題ありません。
デメリットは外付けHDDの保存容量が半分になってしまうこと。
100GBをバックアップデータを保存するには、100GB×2=200GBの保存容量が必要になります。
大切なデータを万が一にも備えて保存したいなら、ミラーリング機能のある外付けHDDを選ぶことをおすすめします。
外付けHDDのメーカーで選ぶ
外付けHDDを選ぶポイントの4つ目が、メーカーてす。
外付けHDDのメーカーが選ぶポイントとなるのは、外付けHDDの信頼性に直結するため。
バックアップをとっても、保存が出来ていなければ意味がありません。だから外付けHDDの信頼性は大切。
外付けHDDの主要メーカーシェアは次の3つです。
外付けHDDの主要メーカーシェア
- バッファロー(32.3%)
- IOデータ機器(31.5%)
- Seagate(12.6%)
出典:2019年BCN AWARDより
メーカーシェアが高ければ、それだけ信頼性が高いから商品が選ばれていると思って間違いありません。
外付けHDDとNAS(ファイル共有サーバー)の違い
外付けHDDのメリット・デメリット
外付けHDDは、パソコンからUSBケーブルなどで接続してデータを保存します。
バックアップデータ保存や、パソコンのデータ容量拡張など、外付けHDDの目的は様々。
外付けHDDのメリットは、設定が簡単で、本体が小さく持ち運びが可能なこと。
基本はUSBケーブルで接続すれば使えますし、ポータブルHDDなどと呼ばれる小さいポータブルタイプを選べば、外出先でも利用できます。
外付けHDDのデメリットは、1台のパソコンのHDDとしてしか機能しないこと。
外付けHDDはUSBメモリと同じで、データを保存する場所があるだけです。
そのため複数台で保存領域をコントロールする機能もなければ、パソコン端末が接続されていなければ使うことができません。
NAS(ファイル共有サーバー)のメリット・デメリット
NAS(Network Attached Storage)は、ネットワーク上へ保存するための保存メモリです。
ファイルサーバーと同じように扱える簡易的な共有サーバーの役割を果たします。
NASのメリットは、保存するため複数台の端末からアクセスが可能なこと。
外付けHDDとは違い、共有のネットワーク上に位置するため、直接ケーブルをつないだり、インターネットを経由しなくても、テータのやり取りが可能です。
また複数台からアクセスができれば、1つのNASで複数台のパソコンにあるバックアップデータを保存できます。
NASのデメリットは、外付けHDDと比べ高価なことや、本体が大きく持ち運びは難しいこと。
それでも2台以上の端末を持つ人は、バックアップデータの保存以外にも、NASはおすすめです。
【windows 10】バックアップに最適な外付けHDDおすすめ3選
LS210D0301G(バッファロー)
- シェア1位のバッファロー社製
- コストパフォーマンスの高いNASタイプ
- 3TBあるため数台~10台程度までバックアップ可能
- ミラーリングは使用不可
初めてNASを使うなら十分な性能です。しかしミラーリング機能はついていません。
さらにバックアップ性を高めたい人には、おすすめできません。
LS220D0402G(バッファロー)
- シェア1位のバッファロー社製
- コストパフォーマンスの高いNASタイプ
- 4TBあるため数台~10台程度までバックアップ可能
- ミラーリングが使用可
こちらはバッファロー社製の中でも、ミラーリング機能を持ったコストパフォーマンスの高いNASタイプです。
ミラーリング機能は、通常のバックアップデータを2つに分けて保存します。そのためバックアップするデータが2倍必要。
ミラーリング機能の使用を考える人は、もう少し容量の大きいタイプを選ぶようにしましょう。
LS220D0602G
- シェア1位のバッファロー社製
- コストパフォーマンスの高いNASタイプ
- 6TBあるため数台~20台程度までバックアップ可能
- ミラーリングが使用可
こちらはミラーリング機能を使いたい人へおすすめのタイプです。6TBあるため、ミラーリング機能を使っても3TBの保存ができる。
バックアップデータの保存先としては、十分な保存容量です。
まとめ
この記事では、バックアップに最適な外付けHDDの選び方について、解説をしてきました。
- 外付けHDDは、①保存容量、②NAS機能、③ミラーリング機能、④メーカー、この4つを選ぶ基準にする
- 外付けHDDとNASの違いは、アクセスできる端末数(外付けHDDは1台だけ、NASは複数台)
- 端末はシェアNo1のバッファロー社製がコスパ高くておすすめ
外付けHDDと検索すれば、端末が多過ぎてどれを選べばいいか分からなくなる。
でも選ぶポイントをはっきりさせれば、そんなことはありません。
パソコンのバックアップを取るための外付けHDDを選ぶときは、参考にしてください。