この記事では、Wi-Fiを店舗へ設置する方法を解説していきます。
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自宅にはWi-Fiはあるけど、Wi-Fiを店舗へ設置するためにはどうしたらいいか分からない。このように感じる人は多いのではないでしょうか。
基本的にはWi-Fiを自宅に設置する場合と同じですが、Wi-Fiを店舗に設置する場合は、いくつか確認をすべき点があります。
この記事ではWi-Fiを店舗へ設置する際に押さえておくべきポイントや、準備すべきモノ、工事手順について解説をしていきます。
- Wi-Fiを店舗へ設置する際の抑えるべきポイントが分かる
- 必要な準備や工事手順が分かる
Wi-Fiを店舗へ設置する際のポイント
Wi-Fiを店舗へ設置するにあたり、はじめに決めておくべきなのが次の3つのポイントです。この3つが決まらないと、必要な準備や流れが大きく変わるので、初めに確認しちゃいましょう。
- ポイント①同時接続数
- ポイント②Wi-Fiの電波範囲
ポイント① フリーWi-Fiへの同時接続数
店舗へWi-Fiを設置する際に大切なのが、Wi-Fiへどの程度の人がアクセスするのか大まかな人数を把握すべき。なぜならアクセス数によって、Wi-Fiの種類を選ぶ必要があるからです。
そのために必要なのが、1つのWi-Fiへどの程度アクセスできるかが分かる「同時接続数」。
あまり知られていませんが、1台のWi-Fiへ接続できる端末の台数には制限があります。
一般的な家庭用のWi-Fiの場合、多くて5~10台前後。10台ではカフェやレストランなどの店舗へ設置するWi-Fiとしては、少ないと感じる方が多いのではないでしょうか。
業態にもよりますが、フリーWi-Fiを導入する場合は店舗の座席数の半分程度は容易するのが無難。Wi-Fiの同時接続数はあくまで最大の接続数であり、上限に達するにつれて通信が安定しなかったり、速度が出ないなどの不具合が発生します。
そのため店舗にある座席数の半分程度を目安にして、Wi-Fiを店舗へ設置するようにしておきましょう。せっかくフリーWi-Fiを設置しても、使えなければもったいないです。
ポイント② フリーWi-Fiの電波範囲
同時接続数と同じくらいに事前に把握しておいた方がいいのが、フリーWi-Fiのアクセスポイントがカバーすべき電波範囲です。
Wi-Fiの電波を届ける先によって、電波の強さや、アクセスポイントの数を変更する必要があります。
Wi-Fiはアクセスポイントから電波を同心円状に発生させます。また同じように電波は高いとこから低い場所へ飛ぶ性質があり、障害物に当たると電波が弱まるため、なるべく障害物の少ない店舗の中心の天井や壁などの高い場所へ設置するのが理想的。
でも実際は天井や壁などの高い場所へ設置できなかったり、店舗の隅に設置することになる場合があります。
そのためWi-Fiのアクセスポイントを設置する場所次第ですが、Wi-Fiのアクセスポイントからどのくらい先まで電波を飛ばす必要があるのか確認をしましょう。
もしWi-Fiを違う部屋や、別の階へ設置する場合は、Wi-Fiのアクセスポイントは複数必要になる場合があります。こうした場所を予め確認するためにも、事前の確認が大切です。
Wi-Fiを店舗へ設置するための準備(必要なもの)
Wi-Fiを店舗へ設置するために準備すべきものは、光回線、ルーター、プロバイダー、Wi-Fiアクセスポイントの4つ。これらはWi-Fiを店舗へ設置するために必要になります。
はじめに確認をして、漏れなく手配をするようにしましょう!それぞれの役割を簡単にまとめておきます。
- 光回線
フレッツ光やコラボ光などの固定回線。これがないと電柱から建物内へ光ファイバーを引き込めない - ルーター
光回線にルーターをつけて初めて別のネットワークへアクセスができる - プロバイダー
インターネットへアクセスするための住所のようなもの。プロバイダーをルーターへ設定して初めてインターネットができる - Wi-Fiアクセスポイント
Wi-FiアクセスポイントはWi-Fi電波を飛ばす装置
これら4つの手配ができたら、Wi-Fiを店舗へ設置するための工事開始です。
この中で1番時間が掛かるのが光回線の手配。だいたいの目安は申し込みから工事まで約1ヵ月、特に引っ越しシーズンである3月~4月は、申し込みから工事までに2ヵ月ほど必要になる場合があります。
Wi-Fiの工事ができるように、早めに手配を済ませましょう!
Wi-Fiを店舗へ設置するための工事手順
Wi-Fiを店舗へ設置するための工事手順は、①光回線、②ルーター設置、プロバイダー設定、③Wi-Fiアクセスポイント設置の3つの順に工事を進めて行きます。
ポイントはWi-Fiアクセスポイントから遠い順に工事を進めること。
Wi-Fiアクセスポイントはあくまで、光回線の最終分をWi-Fiとして電波にして飛ばしているだけです。
<Wi-Fiを店舗へ設置する工事手順>
- 光回線
- ルーター、プロバイダー設定
- Wi-Fiアクセスポイントの設置工事
光回線は多くの場合、工事者が実際に建物へ訪れ、電柱から光回線の引き込み工事を行います。この際、ルーターやWi-Fiアクセスポイントの設置場所を伝えておくことで、作業がしやすい場所へ光回線を引き込んでくれます。
プロバイダーの設定に不慣れな人も、工事者ができる範囲であれば数千円でルーターを設置してくれる場合が多いです。面倒な設定は光回線の工事に来た際に、一緒にプロに頼んでしまうのがおすすめです。
Wi-Fiアクセスポイントは、最後にルーターとLANケーブルをつないで接続をします。既にお伝えしている通り、Wi-Fiは同心円状に広がり、高いところから低いところへ飛ぶ性質があります。
この性質を利用して、なるべく部屋の中心へ、そしてなるべく高い場所へ設置するようにしましょう。
店舗へ設置するWi-Fiにおすすめはある?
店舗へ設置するWi-Fiには、大きく分けて次の2種類のWi-Fiがあります。
- 法人向けWi-Fiサービスを利用する
- Wi-Fiアクセスポイントを購入する
結論から言えば、①法人向けサービスの利用がおすすめです。
「①法人向けWi-Fiサービス」とは、法人向けのWi-FiサービスとしてWi-Fiアクセスポイントに加え、サポートなどがセットに提供されます。
Wi-Fiの導入についても、自分で設置ができない場合は工事の依頼も可能。
導入後のサポートにも対応しているため、月額費用が掛かる場合もありますがトラブルを手離れ良く対応できるため、お仕事で忙しい方や、ITに詳しくない方におすすめです。
「②Wi-Fiアクセスポイントの購入」をする場合、ご自身で法人向けのWi-Fiアクセスポイントを購入し設置が必要になります。
アクセスポイントを購入する場合、工事についても全て自分で対応する必要があります。また導入時や導入後のトラブルも、全て自分で対応することになります。
Wi-Fiの対応に時間を取られていたら、店舗の業務に対応ができなくなってしまう。こうした理由から、導入前後のサポートも充実している法人向けWi-Fiサービスをおすすめします。
まとめ
この記事では、Wi-Fiを店舗へ設置するためのポイントや手順をお伝えしてきました。
- Wi-Fiを店舗へ設置する際は、「同時接続数」「Wi-Fiの電波範囲」を先に決める
- 準備が必要なのは、光回線、ルーター、プロバイダー、Wi-Fiアクセスポイントの4つ
- 工事手順は①光回線、②ルーターとプロバイダー、③Wi-Fiアクセスポイント
- 法人向けWi-Fiサービスがおすすめ
Wi-Fiを店舗へ設置するためには若干の手間が掛かりますが、1度設置してしまえば今後の対応は不要。こちらの記事で紹介したポイントを押さえて、手早く準備を進めましょう!